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「中山のおひなまつり2024」が盛会のうちに終了

「中山のおひなまつり2024」が盛会のうちに終了

「中山のおひなまつり2024」が盛会のうちに終了

 3月3日(日)、「第14回中山のおひなまつり」が盛会のうちに終了しました。

2月17日にはじまった「中山のおひなまつり」は、中山法華経寺を中心に周辺の寺社や、中山商店会・中山参道商店会・若栄会の3つの商店会、下総中山駅南側の本中山飲食業組合の店舗などにひな人形を飾る一大イベントです。最終日の3日は晴天となり多くの来場者が訪れ、外国人観光客の姿も目につきました。

■「中山フォトコンテスト」の受賞発表

この日、おひなまつり期間中に実施された「中山フォトコンテスト」の表彰式が中山法華経寺本院で行われました。

主催した「帝京大学経済学部小笠原ゼミ」の学生たちが進行をつとめ、「ひな人形」「法華経寺」「中山のにぎわい」の3部門ごとに応募された約20点の作品の中から、最優秀賞などの賞を選び、表彰状と景品が授与されました。

「法華経寺部門」で最優秀賞を受けた中松さんは、「選ばれると思っていなかったのでうれしい。法華経寺で写真を撮るのは好きなので、これからも撮っていきたい」と喜びました。

終了後、「小笠原ゼミ」の大川さんは「短い時間だったが多くの人から応募いただき感謝しているし、こうした活動を通して地域を盛り上げていく力になれたのはうれしい。今回の取り組みの教訓を引い継ぎ、小笠原ゼミとして、来年再来年と中山地域をともに盛り上げていきたい」と話しました。

■地域の子どもたちが参加

「中山のおひなまつり」は、主催の「中山まちづくり協議会」と幼稚園・学校と協力しながら、地域の子どもたちが参加できる取り組みが続けられてきました。

向井邸には、みどり幼稚園の園児の絵が展示されていました。また、安房神社の境内には、中山小学校の生徒が作成したつるし雛がたくさん飾られました。

3日には中山法華経寺の本院で、市川市立第四中学校の吹奏楽部が、「5つの宮廷舞曲」や「逃げ恥」の主題歌「恋」などを演奏、数百人の観客が楽しみました。

■中山法華経寺本院のひな飾り

中山法華経寺本院のひな飾りは、七段飾りだけで11セット、それ以外の飾りが9セット並べられ、その周りに歴史を感じさせるつるし雛が置かれるなど、たいへん壮麗なものになっていました。

七段飾りは、実は歴史が浅く戦後になって普及したものだということです。見物客の「五段目の3人は何だったかな?」という声を聴いて調べてみました。

一段目は男雛(おびな)と女雛(めびな)で、関東では向かって左に男雛が置かれます。二段目は三人官女、三段目は五人囃子、四段目は御所警護の武官で、俗称で右大臣・左大臣と呼んでいます。

五段目は御所の雑用に携わる仕丁(しちょう)の3人が並び、「怒」「泣」「笑」の表情をしているそうです。

六段目は雛道具、七段目は御駕篭(おかご)や御所車(ごしょぐるま)などが置かれ、それぞれに意匠がこらされています。

町会の方に「お薦めのひな飾りは?」と聞いて教えてもらったのが下の雛人形です。熱海市在住の方からの寄贈で京都の雛人形とのことです。京都の決まり事にのっとり、男雛と女雛の位置が逆になっています。大きな雛人形でお顔もよく作り込まれていることがわかります。

■他にもこんな雛人形がありました

法華経寺の西にある安房神社の雛飾りは、普段入ることのない本殿に並べられ独特の雰囲気があります。その中の逸品がこれです。

「舌きりすずめ」を描いた人形で、かつては節句の際に昔話を造形した人形を贈る風習があったそうで、ここに並べられました。他にも、人形師として初の無形文化財に指定された原米洲(はらべいしゅう)の作品が見られます。

奥之院本院の雛飾りの中にも原米洲の作品があります。米洲作品特有の丸みを帯びた顔立ちが魅了します。また、ここには「御殿雛(ごてんびな)」と呼ばれる雛飾りが置かれています。そばに置かれた説明板には「御殿飾りとは、京都御所や紫宸殿を模した御殿の中に天皇皇后を模したお人形を入れて飾る雛飾り」で「七段飾りの上をゆく」とあります。

昨年閉鎖されていた清華園は今年内部を開放し、飾り付けをほどこしていました。明治時代のひな飾りが中央に展示され、珍しいものだという説明がありました。

他にも、西陣織りの着物を身につけた内裏雛や、雛道具に「螺鈿(らでん)細工」と呼ばれる貝細工をあしらった手の込んだ飾りも見られました。

■「中山のひなまつり2024」にご協力いただいた皆さま、ありがとうございました。

中山地区全体で約70ヵ所、ひな飾りの点数でいうと数百に及ぶ飾り付けはたいへんな作業で、この地域の人たちが総結集して進めました。また、中山参道商店会、中山商店会、若栄会の参加店舗も多くのひな飾りを設置し、さらに「一品セール」などのサービスで盛り上げてくださいました。ほんとうにありがとうございました。

主催の「中山まちづくり協議会」は、来年はさらに魅力ある「中山のおひなまつり」にしていくと意気込んでいます。お楽しみにしてください。

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