11/28(月) 毎年11月に開催される中山法華経寺の「酉の市」、開運招福・商売繁盛を願って
中山法華経寺で毎年恒例の「酉の市」
提灯の灯りで荘厳な雰囲気に
中山法華経寺で行われた「酉の市」の「三の酉」に行ってきました。
皆さん、「酉の市」は知っていますか?江戸時代から続く行事で、開運招福、商売繁盛を願う祭りで、11月の「酉の日」に行われます。夕方からは提灯にあかりが灯り、とてもいい雰囲気。
酉の日は12日ごとに巡ってくるため、今年は3度行われ、1度目の「一の酉」は4日、2度目の「二の酉」は16日、3度目の「三の酉」は28日に行われました。
法華経寺の「酉の市」は、妙見菩薩様への感謝を込めてご祈祷を行い、そこに地元の方や檀家の方たちが集まります。
法華経寺の酉の市のご祈祷は、9時、11時、15時、18時半、21時半の5回。数人のお坊さんの読経の声は大きく、木剣(ぼっけん)や太鼓を打ち鳴らし、その迫力のある響きが境内いっぱいに広がっていました。
木剣とは、木と数珠で作られた法具で「中山法華経寺の荒行に耐えたお坊さんだけが持つことを許される、中山ならではの尊い響きなんです」と法華経寺振興協賛会の関係者の方が話していました。
そして酉の市といえば、熊手。祖師谷堂の向かって左隣りにある妙見堂の前で、お坊さんたちが熊手を売っていました(お坊さんは「お譲りする」と言うそうです)。
装飾がない小さめの熊手や「火防(ひぶせ)」のお守りがありました。「三の酉」がある年は「火事が多い」という言い伝えがあるそうで、防火のお守りを求める人が多いそうです。
もう1店、きらびやかな熊手を販売している露店も。
こちらは50年以上続く熊手商だそうです。平熊手と呼ばれる小さなものから青熊手、小判山熊手など多くの種類がありました。
こちらの露天商の熊手は、朝一番の読経が終わった後、お坊さんたちが店の前に並んでご祈祷してくれるので、ありがたいものなんだそうですよ。
そして寒い日にうれしいのがこちらの無料の甘酒接待処。法華経寺振興協賛会の方が毎年ふるまってくれています。
お参りの後の1杯は、心も体もほかほかに。今年もあと少し。元気で過ごしたいものですね。