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10月15日の小栗原稲荷神社大祭に参加しよう。壮麗な大神輿、太鼓山車をご覧ください

10月15日の小栗原稲荷神社大祭に参加しよう。壮麗な大神輿、太鼓山車をご覧ください

10月15日、歴史ある小栗原稲荷神社大祭に参加しよう
壮麗な大神輿、太鼓山車をご覧ください

前回の大祭の様子(2018年)

4年に一度の小栗原稲荷神社大祭(おぐりはらいなりじんじゃたいさい)が10月15日(日)に開催されます。前回の大祭は2018年10月14日で、本来なら2022年に開催する予定でしたが、コロナ禍で延期され、本年の開催となりました。

小栗原稲荷神社は小栗原村の鎮守で、祭礼は約200年の歴史があると伝えられています。小栗原は下総中山駅周辺の旧地名で、平安時代の栗原郷に由来する名前です。この神社の祭礼が現在の形となったのは1936年(昭和11年)のことです。

1932年にこの地域の住民らがお金を出し合い、御神輿(おみこし)と太鼓山車(たいこだし)を行徳の後藤神輿店に発注、完成・納品となったのが1935年のことで、翌年の1936年10月19日に第1回小栗原稲荷神社大祭を開催し、新しい御神輿と太鼓山車の渡御(とぎょ)を行いました。「渡御」とは御神輿などを担いでまちを練り歩くことで、御神輿にうつされた神様が五穀豊穣を願ってそのまちを巡幸するという意味があります。

以降、4年ごとに開催されていましたが、1948年の祭礼は米軍による占領下のため中止となり52年から再開、今年の大祭は第21回となります。

西部公民館の隣にある神輿倉

今年の祭礼は10月14日が宵宮(よいみや)、この日の夜、本殿にいらっしゃるご神体を御神輿に遷すための儀式「御霊入れ(みたまいれ)」が行われます。以前の宵宮ではこの儀式の後に演芸大会などが行われていましたが、今年は子どもたち向けのゲームを行う予定とのことです。

10月15日が本宮(ほんみや)で、御神輿の宮出し、出発する前に御神輿にお乗りの神様に「これからまちへ出て町会の皆さんに担いでもらいます」ということをお伝えする儀式「発輿祭(はつよさい)」を経て、まちを練り歩く御神輿渡御へと続き、最後に御神輿がお宮入り(神社境内に戻ること)となって終わります。

町内を練り歩くのは、中神輿、大神輿、太鼓山車の三体です。

中神輿は「子供神輿」とも呼んでいるもので、15日9時30分に小栗原小学校の校庭を出発し、下総中山駅の南側の地区を練り歩き、12時に小学校校庭に戻るコースになっています。(地図参照)

子供神輿のコース

 

神輿を担ぐ子どもたち(2018年)

大神輿は、13時に小栗原小学校校庭を出発し、下総中山駅の北側の地区に入り、駅から中山法華経寺へと向かう道を通り、黒門で折り返し駅前ロータリーまで練り歩くコースです。(地図参照)

この大神輿が1935年に作り上げられたと書きましたが、行徳の神輿職人の後藤氏が精魂を込めた作品となっています。龍の一刀彫の飾りが見事な、気品と格式のある御神輿で、一見の価値あるものです。大祭に関わりのある人は、「この神輿を見ることで、地域の伝統に改めて気づかされる」と話していました。

大神輿のコース

 

練り歩く大神輿(2018年)

太鼓山車は、主に幼児らによって曳かれる山車で、9時30分に小栗原小学校校庭を出発し、下総中山駅の南東側の地区を練り歩き12時に校庭に戻ります(地図参照)。

この太鼓山車は、大神輿と同じく後藤氏の作品ですが、車輪や車軸の金具部分、匂欄の塗装などの劣化が著しく、今回修繕しました。優れた彫刻を有する山車本体の価値を損なわないように、文化庁(都倉俊一長官)の助成金を受け、本格的な修復を行いました。修繕をお願いした中台製作所の話では、四神(青龍・白虎・朱雀・玄武)を彫り込んだ太鼓山車はたいへん珍しいとのことでした。この山車には四神の目が光る細工がなされており、夜間に展示できればその輝きがわかるのですが、昼間のみですので残念ながらその神秘的な風情を見ていただくことはできません。この山車の歴史と職人の技を感じながらご覧ください。

本格的な修繕後の最初のお披露目にもなるので、15時から下総中山駅前から国道までの間を往復します(地図参照)。

太鼓山車のコース

修繕完成時の太鼓山車(2022年8月)

7月に実施したイベント「下総中山で楽しもう―七夕に願いを」で、参加店で使えるクーポン券をご購入いただいた皆さま、ありがとうございました。経費を差し引いた収益金68,209円を小栗原稲荷神社に奉納しましたので、ご報告いたします。

※2018年の大祭の写真は小栗原稲荷神社提供。

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