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なかみせvol.45 手彫り50年の技術で美しい印鑑を提供「三邦堂」

なかみせvol.45 手彫り50年の技術で美しい印鑑を提供「三邦堂」

なかみせvol.45 手彫り50年の技術で美しい印鑑を提供「三邦堂」

実印翌日、名刺・写真当日仕上げ、時計電池交換も格安

「三邦堂(さんぽうどう)」は、JR下総中山駅北口から中山法華経寺に向かう参道と、国道14号線(千葉街道)とが交差する一角にあります。店の扉を開けると、店主の小林邦造さんがにこやかに迎えてくれます。

この中山地区に「三邦堂」が開店したのは1963年のこと、父の小林邦夫さんが印章を手彫りするお店として開きました。このあたりが周辺と比べてもっともにぎわっていた時代でした。店名の正式名は「三邦堂印店(いんてん)」、大家さんの名前「三蔵」と自身の名前「邦夫」からとった店名だということです。

小林邦造さんがこの店で働き始めたのは1974年、25歳のときです。皇室の印鑑も手掛ける印章界の巨匠、小川瑞雲先生のもとでその技術を学び、30歳の時に店を引き継いで二代目店主となりました。25歳で印章を彫り始めてから今年でちょうど50年になります。
実際の彫刻印影を見せていただきました。とても美しい字体です。

「三邦堂」では印章の製作のほかに、ゴム印、表札、名刺や年賀はがきの印刷、写真プリント、時計の電池交換などをやっています。

かつては年賀はがき印刷の注文がさばき切れないほどありましたが、時代とともに減ってしまいました。それに代わって、街に写真屋さんが少なくなったことから、写真プリントのお客さまが多くなりました。また、時計の電池交換も格安なので注文が多いということです。そういう注文に丁寧に応えることから、地域で評判のお店になっています。

お店で写真プリントをやるようになって、小林邦造さんはカメラ撮影を始めるようになりました。旅行のときに撮った写真を、宣伝用に店内展示していましたが、地域の写真を撮って店頭に飾るようになりました。
2月には中山法華経寺の「節分会(せつぶんえ)」の写真を飾りました。「中山法華経寺の節分には芸能人もたくさん参加するので興味のある人が多いんです。知り合いのお坊さんが写っているという声もありました」と小林さん。
「今年の節分は土曜日でしたが例年は平日が多く、参加できなかった人たちが写真を見ていきます。毎年楽しみにしていると言う人もいるんですよ」とも。

「三邦堂」は、時代とともに移り変わる注文に誠実に応えながら、中山の街を見守り続けています。

※ よく使われる「印鑑」という言葉は役所や銀行などに登録してある印影のことで、ハンコそのものの正式名称は「印章」です。

三邦堂印店(サンポウドウインテン)
住所:船橋市本中山2-14-15
TEL:047-334-1424
営業時間:9時~19時
定休日:日曜日

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