中山商店会の街路灯が完成しました
中山商店会の街路灯がすべて完成しました。
中山商店会は、45基あった街路灯のうち不要になった15基を撤去し30基の街路灯を建て替えることを決定、2021年度から2023年度にかけて工事を進めてきました。2月に、残っていた6基の工事を終えたことで、すべての街路灯が新たなものとなりました。
紫色の支柱の街路灯は、新築した30基のほかに、JR総武線と京成線に挟まれた国道14号線(千葉街道)より北側の中山商店会の街路灯とも同一色となっています。この北側の街路灯は、市川市側の参道の電柱地中化の際に建て直しの要請を受け、急遽であったことから中山商店会が船橋市に譲渡し更新工事をしてもらいました。今回の3年間の工事の前から、船橋市と協議を重ねて統一的な街づくりを行ってきたわけです。
実は、30基の工事の最後は、2024年度になってから中山商店会の入り口の2基を撤去・新設する予定でした。この2基は、白い球状の電球がたくさんついている「多頭灯」と呼ばれる形でしたが、2022年6月の雹(ひょう)の被害で電球が破損してしまったことから、安全性を考慮して2基だけ2023年3月に工事することになりました。その結果、4年度にわたって予定していた工事が3年度で完了することになりました。
中山商店会の有岡仁美会長は、「船橋市の補助金と商店会の拠出による多額の費用のかかった大工事でしたが、3年がかりでようやく完成しました。なんとか無事に終わってほっとしています。以前に比べれば維持費もかなり低減されるはずです」と工事終了を喜びました。
前にもお伝えしましたが、商店街の街路灯は全国的にも大きな問題になっているようです。古くなった街路灯が多くなっている中で、改修や建て替えの費用を捻出できず、街路灯そのものを撤去する商店街が増えつつあると伝えられています。
一度撤去してしまうともとに戻すのは難しく、商店街が活気を失うことになりかねません。文字通り「街の灯が消える」ことにつながってしまいます。
中山商店会の街路灯が並ぶ道を北に向かうと中山参道商店会を通り中山法華経寺にたどりつきます。また駅前の街路灯を西に抜けるとこみち通り商店街の飲食店や店舗が続きます。それらの商店街が、古き良き時代の街並みを残し新規の店舗や飲食店と協力しながら、他の地域にはない雰囲気を作っています。
帝京大学の学生たちがおひなまつり期間中に「中山フォトコンテスト」を実施しているのも、この地域特有の魅力を感じてのことだと聞いています。
その魅力ある街を、新たな街路灯はこれから何十年ものあいだ照らし続けていくことになります。