なかみせVol.11 電気のコンシェルジュ「イトーヤ」
小さな工事も相談も大きな事故も電気の事なら何でもおまかせ
中山商店会のお店を1件1件訪問して、その店の特徴を紹介する企画「なかみせ」。
「仲見世」でも「仲店」でもない「中山商店会とその周辺にあるお店とか」の略で「なかみせ」。
※仲見世（仲店）は寺とか神社の境内にある商店とか商店会の事。
今回訪問したのは、中山商店会に古くからある街の電気屋さん、イトーヤさん。
こちらのお店の創業は、昭和31年。
創業当初はレコードとかCD（当時はカセットですかね!?）の販売をするお店だったそうです。
家電を始めたのが、約20年くらい前。
「時代が段々移り変わってきたのを感じていたんです」
と、イトーヤ2代目の伊藤明さん（59）。
20年前と言えば、CDやDVDの販売はまだ好調な時代。
「今、食えている仕事から新しい分野に乗り出すのは勇気が要りましたよ」と振り返る。
20才の時、6店の電気屋さんに修業に出されたそうだ。
「その時にエアコンも高額なオーディオも全部覚えたんです。おやじに感謝ですよ」
その時の経験が「ぜいたく品」から「日用品」へのシフトを決意させたのだという。
しかし、家電といえば「家電量販店」がある。
大手家電量販店がどんどん駅前に出店してしのぎを削っている中にあって
「街の電気屋さん」の果たす役割って何だろう？と思ったので素直に聞きました。
「たとえば、年を重ねた両親が中山に住んでいたら
イトーヤにまかせて頂ければ安心です」と、笑顔で話す明さん。
家電量販店の役割は安く売る事。
「ある程度の知識を持っている方や若い方は、量販店で良いと思うのですが、
家電にあまり詳しくない方は買った後のアフターサービスやフォローが重要なんですよね」
と、明さんは話す。
たしかにそうですよね。
家電量販店さんでは、本体は安く買えたとしてもフォローとか保証は別なことが多いです。
それに、出張取り付けとかオプションのことも多いですよね。
そういえば、メーカー保証の場合もあるので急ぎで使いたい場合には
かゆいところに届かないって感じで困ってしまう事もありますよね。
「生活に必要なものは需要がなくならない。適正な価格で親切丁寧に接客する」
をモットーに20年前から時間をかけて経営方針を変えてきた明さん。
予算を安く抑えたいからと6畳用のエアコンを20畳のリビングで使おうとする例もあるそうだ。
最近のエアコンは見た目が6畳用でも20畳用でもそんなに変わらないため、
機能面よりも価格に目が行ってしまう人も多いという。
逆に、高額なエアコンだったら間違いないかというとそうとも言えない。
機能過多で価格の負担以上の価値をお客さんが感じられない場合も多いのだという。
自宅の様子や家族構成などを加味して商品や機能を提案したり、
自宅近くにプロがいてくれる心強さはありますよね！
「予算を徹底的に抑えるのがご希望でしたら大手の家電量販店さんがおすすすめ。
街の電気屋はアフターサービスが大事なんです」という。
エアコンの不調だけでなく、コンセントの漏電やブレーカーの故障といった突発的な
事件に対応することも多いという。
「ブレーカーの耐用年数は15年。
コンセントも負荷をかけすぎて裏側が焼け焦げているのに気が付かず
煙が出てきてからびっくりしてウチに電話をくれる例もある」
と焼け焦げたコンセントを見せてくれた。
「そういう時ってどうするんですか？」と僕。
「とりあえず、ブレーカーを落としてコンセントを抜いて待機してもらってます。
そのあと僕や社員がすぐに訪問して事なきを得たなんてことが年末にも数件ありました」
家電量販店は、「家電を安く売る店」。
商品知識や欲しいものがはっきり決まっている場合には重宝する。
でも、イトーヤさんのような「街の電気屋さん」は、
「電気屋さん」なんだと改めて気づかされた。
電気に関する全般が僕たちの仕事なんですよ。
お客さんの生活の安全を守っていくために中山に僕たちがいることが必要だと思っています。
「たしかに！」と、僕が思わずうなずいてしまった。
「お客さんを大切にしたらきっと戻ってきてくださる。
当たり前のことですけど、結果として自分の店を守ることにつながるんです」
と長年商売を続けてきたコツを話す。
こんなお店が近くにあってお年寄りを守ってくれている街って安心ですよね！
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店名：イトーヤ
住所：船橋市本中山2-16-10
TEL：047-335-1108
営業時間：10時～19時半
定休日：水曜日
駐車場：近隣に有料駐車場あり
公式HP：https://my-news.asia/nakayama/introduce/introduce-396/
