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なかみせvol.20 銀行の建物を活用したドライ専門店「ミツワクリーニング」、丁寧な手仕上げが自慢の老舗

なかみせvol.20 銀行の建物を活用したドライ専門店「ミツワクリーニング」、丁寧な手仕上げが自慢の老舗

なかみせvol.20 銀行の建物を活用したドライ専門店「ミツワクリーニング」

丁寧な手仕上げが自慢の老舗クリーニング店

中山商店会のお店を1件1件訪問して、その店の特徴を紹介する企画「なかみせ」。
「仲見世」でも「仲店」でもない「中山商店会とその周辺にあるお店とか」の略で「なかみせ」。
※仲見世(仲店)は寺とか神社の境内にある商店とか商店会の事。

今回は老舗のクリーニング店、「ミツワクリーニング」さんにお邪魔してきました。

ミツワクリーニングさんは、中山商店会の中で70年以上継続している老舗商店。
開店当初は、「ミツワ洗染工場」として染物をメインに扱っていたそうです。
現在の当主、勝治さんが入社したのが昭和33年。いまから61年前のことだそうです。

現在店舗として使っているのは、千葉銀行の前身「千葉貯蓄銀行」の中山支店として機能していた建物。
初代当主・三輪善彦さんが
当時の銀行関係者と深い関係にあったことから支店の建物を譲り受けることができたそうです。
店舗のいろんなところに当時の名残があったりします。

 

千葉県内でも早い時期に「ドライクリーニング」を導入していた同店には、
多くの仕事が舞い込んできました。

今でも取引のある中山競馬場との取引では、ピーク時には競馬場全ての洗濯物を一手に引き受けるほどの
大きな商いだったそうです。

ちなみに、ドライクリーニングってご存知ですか?
「ドライ」って「乾燥」って意味で、「水を使わないクリーニング」の事らしいんです。

「ドライクリーニング」では、水の代わりに「有機溶剤」を使用する事で水に弱い衣類や繊維を傷つけず
汚れを落とせるプロのクリーニング手法の事なんですって。

当時は、市川市の鬼越にも支店を出し、事業は拡大する一方で多くの奉公人を抱えていたと言います。

しかし、当主の善彦さんは創業して間もなく急死。
深川の材木問屋から嫁に来た初代の女将さんが中心になって奉公人とクリーニング事業を面倒みたのだという。

「奉公人に病気させたんじゃ、預かっている親御さんに顔向けできない」
「腹空かせちゃかわいそうだ」

と、江戸っ子商人気質が強い女将さんは、奉公人の食事にも気を使ったと言います。
朝・昼・晩の3度の食事はもちろんのこと、15時のおやつにも米を2升ずつ炊いていたそうです。

それだけじゃなく、当時奉公人たちが連れてくる職人たちにも同じように食事や酒をふるまうなど、
客人に対してかなりオープンに開かれた家だったようです。

 

「いつか役に立つことがある」と、祖母が残した言葉。
職業や立場を問わず人を受け入れ、食事を提供したり、お金を貸したり…
そんな三輪家は、多くの人たちから慕われ、困ったことがあった時にはみんなが力を貸してくれたようなんです。

いまの店舗が70年以上を経て、今も先の大地震を耐え抜くことができたのは、当時の銀行に使っっていた
建築技術のレベルが高かったこと、初代から代々世話になってきた職人さんたちが感謝の気持ちで
補強したり補修したりした技術レベルが高かった為みたいですね。

ミツワクリーニングさんに伺うと、土間や梁、柱など昭和初期の頃の日本の建築をみる事が出来ますよ。

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店名:ミツワクリーニング
住所:船橋市本中山2-19-2
TEL:047-334-3653
営業時間:7時~19時半(月・水・金)、9時~19時半(火・木)、9時~19時(土)
定休日:日曜・祭日
駐車場:近隣に有料駐車場有
公式HP:https://my-news.asia/nakayama/introduce/introduce-390/

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