なかみせvol.39 レトロな街「中山」にピッタリな骨董品のお店「骨董屋ヴォーグ」
昭和レトロ、日本文化の掘り出し物が見つかるお店
中山商店会のお店を1件1件訪問して、その店の特徴を紹介する企画「なかみせ」。
「仲見世」でも「仲店」でもない「中山商店会とその周辺にあるお店とか」の略で「なかみせ」。
※仲見世(仲店)は寺とか神社の境内にある商店とか商店会の事。
今回訪問したのは、法華経時参道に平成元年から店を構えているという「骨董屋ヴォーグ」さん。
「ずっと前から気になっていたんですけど…恐れ多くってなかなか中に入れなくって」(広報部)
「すみませんねぇ、よく言われるんですけど…そんなに入りにくかった??ごめんねぇ」(石塚さん)
骨董品というジャンル、歴史を感じさせる品々に圧倒され、店に入る勇気がいる…
って思っていたのは僕たちの方で、お店に入ったらものすごくフレンドリーに接してくれる。
お店を切り盛りするのは石塚さん夫妻。
お二人は1971年~1983年までシンガポールに住んでいたという。
「なんでシンガポール!?」(広報部)
「シンガポールに伊勢丹を誘致する仕事をしていたんだよ」(石塚さん夫)
「え!?伊勢丹ってあの伊勢丹ですか??」(広報部)
何と驚くことか、船橋の下総中山というこのレトロな街で
「ISETAN(伊勢丹)」という響きを聞く日が来ようとは…
何でも、学生時代の先輩が東急旅行に勤務していて、
そのつながりから海外に進出する企業の誘致話に関わるようになったとか。
たまたま、同級生に伊勢丹の御曹司がいたとかで
伊勢丹→海外進出
という話にまでトントン拍子に発展したようなんです。
「ちょうど、香港に松坂屋。バンコクに大丸が出店するって話が浮上してきていたタイミングで
伊勢丹も海外進出を考えていたみたいなんだよね」(石塚さん)
海外勤務が長かったのでコミュニケーション能力がめちゃめちゃ高い石塚さん夫妻。
「『シンガポールなんて港町なんだから海を抱えて百貨店なんて売れるはずないじゃない』
『ジャングルみたいなところで誰が物を買うのさ』ってさんざん笑われたよ。
日本人で海外勤務なんてほとんどいなかった時代だもんね。
空港から出発する時、小学校の恩師とか同級生も万歳三唱で送ってくれたよ(笑)」
同店で扱っているのはもちろん骨董品。
伊万里の焼き物、茶道具、ガラス器、銀製品の小物、腕時計、万年筆などの筆記用具…
ナタみたいなものもある…
仏像とか置物も…
ちなみに、僕は全く価値が分からないので「なんだかすごそう!!」って感心しきり。
石塚さんが「これは、値打ちものだよ~」って
見せてくれた「日本橋」って書いてある看板!?掛け軸!?
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「このセイコー社の置時計は中国のお金持ちとかが暖炉の上に置いていたんだって」
細工がきれいに施されている置時計。
見るからに職人さんの仕事だろうなというガラスの器…
ジャズやビートルズのレコードもある。
「ジャズ好きなんだよね…1枚1000円くらいから販売しているよ。
最近若い人たちに『ジャケットが格好いい』ってインテリアとして人気なんだよ」
次々と色々なものを出してくれる。商品点数は数百点。
倉庫にもいろんな商品が収納されているようです。
「普段、お店の前を通っても開いていないのはなぜなんですか??」
「百貨店やデパートの催事や骨董市に出品したり仕入れに出かけていることが多いんだよ」
なるほど!
だから、ヴォーグさんなかなか開いていなかったんですねぇ。
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店名:骨董屋ヴォーグ
住所:船橋市本中山1-8-10
電話番号:047-333-5365、0901264-5482
営業時間:10時半頃~17時
定休日:不定休