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なかみせvol.23 中山の人たちのカジュアルシューズはお任せ「FAMILY SHOSEカシワヤ」

なかみせvol.23 中山の人たちのカジュアルシューズはお任せ「FAMILY SHOSEカシワヤ」

なかみせvol.23 中山の人たちのカジュアルシューズはお任せ「FAMILY SHOSEカシワヤ」

サンダルから普段使いの靴まで履きやすさを重視して品ぞろえ

中山商店会のお店を1件1件訪問して、その店の特徴を紹介する企画「なかみせ」。
「仲見世」でも「仲店」でもない「中山商店会とその周辺にあるお店とか」の略で「なかみせ」。
※仲見世(仲店)は寺とか神社の境内にある商店とか商店会の事。

今回訪問したのは、中山に住む人々の足を守り続けてきた「FAMILY SHOSEカシワヤ」さん。

「カシワヤ」さんの創業は、約60年前にさかのぼる。
先々代の頃は、現在らーめん専門店の松屋食堂さんが営業している場所で商いをしていたという。

その後、現在の店舗を買い取ったのが昭和30年頃、下駄や草履などを扱う履物屋として開店。

長年にわたって中山の人々に身近な履物を提供してきた。

現当主の塩入武志さんは、45年前に店に入り手伝い始めたという。

父の逝去で武志さんがあとを継いだのが約30年前。

このタイミングで店舗を改装、履物屋からファミリー向けの靴屋「FAMILY SHOSEカシワヤ」
として再スタートを切った。

買い求めやすさとオリジナリティを考えて、
あえて大手のメーカーではなく中小のメーカーを探し、百貨店にはない品ぞろえで勝負してきた。

「2,000円~5,000円位の価格帯を中心に履きやすさを基準に選んで中小のメーカーから
商品を
取り寄せてきました。小規模なメーカーは生産量が少ないので大手の百貨店や
チェーン量販店に卸せなかったりするんですよ」と武志さん。

大手のスーパーに行かなくても身近な場所で普段履きの靴やサンダルが揃うとあって
商店会の買い物客だけでなく、商店会の店主たちにも支持されてきた。

「この辺の人はみんなカシワヤさんで靴を買ったわよ。小学校に上がったら運動靴を。
高校生になって洒落っ気づいたら一番最初のスニーカーはカシワヤさんだったわ」
と、商店会のせんべい屋「味好屋」の女店主。

一方で商店会でも理事として約20年活動をしてきた。

年2~3回程度実施している「歩行者天国」や年1回の「盆踊り」を中心になって切り盛りし、
商店会の先輩を陰で支えながら商売と並行して地域の為、商店会活動に従事してきた。

突然の閉店、常連客の間に広がる波紋

しかし、この7月28日で「カシワヤ」は閉店する事になった。

「何でやめちゃうの??」

「私たちどこで靴を買ったらいいの?」

と、閉店を聞きつけ駆け付けた常連客から名残惜しむ声がやまないという。

「僕らが付き合っているような中小のメーカーや問屋さんがどんどん廃業していく。
後継者不足が原因で品物が揃わなくなってきたんです」とタケシさん。

時代の変遷とともに、下駄や草履からファミリー向けのシューズに移行。
商店会を訪れる客の年齢層に合わせてウォーキングシューズやサンダル、スニーカーなど
品ぞろえも変わってきた。

「自分が選んできた商品を、お客さんが喜んでくれた時が一番うれしい。
商売人冥利に尽きる時だね」と、商売人としてのこれまでの人生を振り返る武志さん。

カシワヤでは、今月28日まで閉店セールを実施。
在庫を全て底値近くで排出している。

カシワヤの跡地は、不動産業の店舗が入り新しい地域の拠点として稼働するようだ。

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店名:FAMILY SHOSEカシワヤ
住所:船橋市本中山2-18-4
TEL:047-334-1034
営業時間:10時~19時半
定休日:不定休 ※2019年7月28日までの営業
公式HP:https://my-news.asia/nakayama/introduce/introduce-356/
駐車場:近隣に有料駐車場多数

 

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