6/21(火)下総中山に釣り好き夫婦が経営するカフェ「Heat Wave」
気付いたら隣にダイビングショップ開店、海好きの集まる建物に
下総中山駅と京成中山駅のちょうど真ん中、国道14号線沿いに入店の瞬間に一見して「釣り好きな人が経営している」とわかるカフェ「Haet Wave」(船橋市本中山1-6-15、TEL非公開)が昨年9月10日に開店していた。
開店後まもなく諸事情で店を休業。再開して気がついたら隣にダイビングショップがOPENしていたこともあって、中山界隈の海好き達が話題にしているとかいないとか…
同店を営むのは清水悟さん(62)と清美さんの夫婦。約10坪の自前で内装工事したという店内には、ガラス板を天板にした机の中、机の上から壁に至るまで様々な釣り具で埋め尽くされている事に圧倒させられる。
天井を見上げると50本を超える釣竿。悟さん曰く「ここにあるのはごく一部、家には収まり切らないのでここに展示しています」とか。カウンター2席、テーブル12席に加え、「釣り好き専用席」として特別席が1席用意されており、合計で15席。
実は店主の悟さん、本町通りにある和食とジビエの店「煮りん」のオーナー清水さんの兄にあたり西海神小学校、海神中学校の卒業生という根っからの地元っ子。
小学校入学前から父仕込みで船橋港でのハゼ釣り、東京湾でのスズキ釣りやルアーでのヒラメ釣り、亀山ダムでのブラックバス、県外では渓流でのニジマス、イワナ、ヤマメ釣り…これからの時期は手長エビ釣りに行く計画も。
堤防から渓流、船釣りに至るまで全てのジャンルの釣りに精通する根っからの釣り好き悟さんと一緒に清美さんも釣りを嗜んできた。二人の出会いは、遡ること高校時代…
当時、「部活仲間の姉」だった清美さん、悟さんが仲間と「Haet Wave」と命名した船を購入したことがきっかけで海に誘うようになり、仲間として親しくなっていったのだとか。
何よりも釣りが好きという悟さん、店内にいて接客していても…つい釣りの事を考えてしまう事も。「仕掛けを考えているだけで楽しめるので釣りは最高ですよ」と、店内を飾る釣り道具たちを見て満面の笑みを見せる。
専門学校を卒業し、いったん勤めに出たものの家業だった工務店を手伝う形で入社。設計見積や顧客担当など営業回りを担当し20年勤務して、介護事業に活躍の場を移す。57才で早期退職し、弟の店を手伝う形で「修行」を2年経験。店内掃除、皿洗いから厨房や接客までみっちりと仕込まれ、昨年9月に開業に至った。
このほど、営業再開をしたところだという。店内のメニューには、釣り好き、海好きらしくカフェなのに「塩焼きサバ」(500円)「アジフライ」(150円)「塩焼きサバサンド」(750円)「ビーフカレーライス」(600円)など「魚」を使ったメニューも並べている。ランチセットは、「トーストセット」(500円)~「カレーライスセット」(800円)まで。全てにミニサラダにカップスープ、コーヒーもしくは紅茶が付いている。
悟さんのもう一つの趣味は「コーヒー」。コーヒーを淹れている時だけは集中しているためか釣りの事をしばし忘れる事ができるのだとか。
店内には複数のミルが展示されているが、悟さん自慢の「リッチテイスト」(450円)を注文したときだけ「小学生の時から愛用している」という手挽きミルで豆を挽いてくれる。「せっかくのリッチテイストなのに他の豆の風味が移ってしまうでしょ。この豆は特別なんだから」と、自慢気にミルを披露する。
通常のコーヒーマイルドブレンドは、400円。プラス50円の贅沢には悟さんのこだわりがたっぷりと詰まっている。また、ドリンクメニューには、コーヒー紅茶の他ソフトドリンクに加えビール(400円~)、グラスワイン(450円)、ウイスキー(500円~)、焼酎各種(450円~)などのアルコール類も用意。近所に住む常連さんが昼から嗜むこともあるそうだ。
営業時間は、早朝6時~17時。日・月定休。